【第六話】実録!ネットワークビジネス体験記

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【第五話】実録!ネットワークビジネス体験記

 

 

====ここから第七話====

 

「A社のビジネスはもう古い」

 

「まだそんなことやってるの?」

 

A社でビジネスをしていると、
色々な批判に晒される。

 

 

僕はネットワークビジネスをやってた頃、
嫌だなと思ったことがある。

 

 

それは、必要以上に不安を煽る
トークが多いこと。

 

 

そして他社批判が多いことである。

 

 

確かに、僕自身もセミナーでは
多少不安を煽るトークを使う時もある。

 

しかし、
ネットワークビジネスの業界では
特にそういう場面が多いと思う。

 

「やりたいことは何?」

 

「今のままでそれが叶う?」

 

「しかも給料も上がりにくい時代だし、
 ずっと会社に居られるか分からないよ

 

「増税で若者の負担は増えるし、
 年金も出るか分からない。
 将来の保障もないんだよ」

 

「今のままで
 やりたいことが叶わないなら、
 新しいことを始めないと」

 

「このビジネスならあなたの
 夢が叶うかもしれないよ」

 

「本当に今のままでいいの?
 今のまま会社にいても
 夢は叶わないんでしょ?」

 

「このまま時間だけが過ぎて
 あっという間に年と取ってしまうよ」

 

「一緒にやろうよ!」

 

 

このブログをご覧頂いている中にも、

「あっ、そんな感じのことを
 言われたことある」

という方がいるかもしれない。

 

 

まぁ、鉄板トークである。

 

 

そして業界全体で他社批判が多い。
特にA社は槍玉に挙げられる。

 

A社のビジネスにくじけていた僕は、
新興勢力M社の話を聞くことになる。

 

それは予期せぬところから、
話がくることになるのであった。

 

 

■母親からの提案

 

知っている方もいると思うが、

僕の産みの母親は、
高校3年生の時に他界している。

 

母が他界してから、
数年後に父親は再婚した。

 

今は離婚が成立しているので、
すでに母親ではないのだが。

 

 

当時は父は再婚したばかりで、
母は個人で事業を行っていた。

 

母は、僕がA社のビジネスを
やっていたことも知っていた。

 

そして、母は僕がA社の
ビジネスをやっていたことを
快く思っていなかった。

 

 

しかし、ある日母から、

 

「メイクアップの店舗を構えてる
 社長とご飯に行くんだけど、
 コウジ君も一緒に行かない?」

 

と誘われた。

 

 

それは願ってもないことだ。
ぜひ、お会いしたい。

 

 

こうして僕は、

メイクアップの店舗を
構えている社長さんと
会う段取りをつけてもらったのだ。

 

 

■初めて入るメイクアップのお店

 

僕と母は、メイクアップの店舗を
構えている社長さんに会うために、

その社長さんがいる店舗に
足を運ぶことになった。

 

※その社長さんをここからはHさんと記載

 

 

Hさんは札幌中心部に
メイクアップの店舗を構えていた。

 

スタッフが数人いて、
キレイな店舗である。

 

僕はメイクアップのお店なんて
生まれてから一度も入ってことがない。

 

メイクをしてもらう必要性がないから、
当然と言えば当然なのだが。

 

 

それにしても、
きらびやかなお店で、
なんだかソワソワしてしまう。

 

落ち着かない感じで待っていると、
お店の奥からHさんがやってきた。

 

ここから僕は、母親の
大いなる騙し討ちに
遭うことになるのである。

 

 

■A社のビジネスを散々こき下ろされる

 

Hさんは僕の向かい側に座った。

 

そしてHさんの隣には、
看護師の婦長さんが座り、
僕の隣に母が座った。

 

そして世間話をしている時、
Hさんから

「君は何をしている人なんだ?」

と質問を受けた。

 

 

すると母が、

「コウジ君は、A社のビジネスを
 やっているんだよね」

と話を振ってきたのだ。

 

 

いや、言うなよ!

 

 

すでにA社のビジネスを伝える
モチベーションが下がっていた僕は、

この母のツッコミに
若干の苛立ちを覚えた。

 

 

「なんだ。君、A社のビジネスを
 やっているのか?

 俺も昔やっていたんだよ」

 

 

「えっ?」

 

 

これには驚いた。

 

話を聴いていくと、Hさんは
昔A社のビジネスをやって、

そこそこの収入を
得ていたようである。

 

 

宝石の名前がつくタイトルを
取っていたことから、

それなりの収入が
あったことが予想された。

 

「なんでやめてしまったんですか?」

 

単純に興味があった。

 

「いや、今もやめてはいないよ。
 たまに買い物もしてる。

 でもビジネスでは全然動いてないね」

 

「どうしてビジネス活動を
 やめてしまったんですか?」

 

「A社のビジネスは難しいからね。
 君もそう思わないか?」

 

「んー、そうかもしれないですね」

 

 

確かに難しいと思っていた。

 

 

「偉そうに聞こえるかもしれないけど、
 俺はできるんだよ。

 

 マーケティングプランの説明も
 製品のデモンストレーションも

 できるし、直紹介も出していける。

 

 別に断られてもメンタル的に
 めげることもない。

 

 でもこのビジネスって、
 伝えた人が成功しないと
 上のタイトルは取れないからね。

 

 自分ができてもグループの
 メンバーがどんどん挫けていくんだよ。

 

 それで難しいと思って、
 ビジネス活動をやめてしまったね」

 

 

「そうだったんですね」

 

 

 

自分が抱えていた悩みよりも
はるかにレベルの高い悩みだったが、
理解できる内容であった。

 

そして、Hさんは話を続けた。

 

「君、今からA社のビジネスを
 続けても難しいぞ」

 

「確かに難しいとは思いますけど、
 不可能だとは思いません」

 

「君、ピンレベルはなに?
 SPくらいにはなったの?」

※SPとはA社の最初のタイトル。
 収入で15万円~20万円くらい。

 

「なっていないです。
 パーセントです」

※パーセントとはタイトルなしの状態。
 数百円から数万円の収入。
 当時の僕は数千円の収入であった。

 

「どれくらいやってるの?」

 

「1年数ヶ月です」

 

「1年以上やっててパーセント!?」

 

「はい、そうですけど…」

 

「1年以上やってSPにもなれなくて、
 どれくらいの期間やれば、
 成功できると思っているの?」

 

「そ、それは…」

 

 

悔しいが何も言い返せない。

 

 

「まぁ、ここで長話もなんだから、
 予約してた店に飯を食いに行こうか」

 

メイクアップのお店から出て、
予定通りご飯を食べにいく
ことになった。

 

僕はHさんから
痛いところを突かれまくり、
かなりテンションが下がっていた。

 

 

「くそっ、母が余計なことを言わなければ」

 

楽しみにしていた食事会が、
一瞬にして居心地の悪い場に
なってしまった。

 

メイクアップ事業の経緯など、
聴きたいことも沢山あったのに。

 

A社のビジネスの話が
尾を引きそうな雰囲気である。

 

 

そして僕、母、Hさん、
看護師の婦長さん。

 

この4人で
お店に行ったのであった。

 

 

小上がりの個室で、
落ち着いた雰囲気の
お店だったと記憶している。

 

気分を切り替えて違う話題にしよう。

 

そう思っていたのだが、
悲しいことに僕の望む方向には
いかなかったのである。

 

 

■オガワ、新興勢力M社の話を聴く

 

「A社のビジネスは難しいぞ」

 

お店に到着して早々に、
話題をA社のビジネスに
戻されてしまった。

 

「いや、その話はもういいから」

 

内心そう思っていた。

 

しかしHさんが、
その話題から離れたがらない。

 

そうこうしているうちに、
話の流れがおかしな方向に
行き始めた。

 

「コウジ君、M社のビジネスの話を
 聞いたことはあるか?」

 

「M社ですか?
 ビジネスの話は聞いたことないです。
 名前は聞いたことありますけど」

 

「そうか。 
 実は今、俺はM社のビジネスに
 取り組んでいるんだよ」

 

 

その時、ピンときた。

 

まさか…

 

僕はその場で母親に確認した。

 

「M社のビジネスやってるんですか?」

 

「いえ、まだ登録してないけど、
 私もやろうと思っているの」

 

 

うわっ、ハメられた。

 

完全に騙し討ちである。

 

 

「えっ、まさか今日は
 その話のために呼んだんですか?」

 

「いや、そういうわけじゃないの。
 本当にHさんを紹介して、
 食事ができればと思って」

 

 

どう考えても嘘っぽい。

 

わざわざ騙し討ちなんて
しなくても、話くらい聴くよ。

 

内心、色々とツッコミたかった。

 

しかし、客観的に考えても
この状況は非常にマズイ。

 

M社のビジネスをしている
3人に囲まれている状態だ。

 

A社のビジネスがうまくいかなくて
めげている26歳のオガワでは、
太刀打ちするのは困難である。

 

完全に、

「ネギを背負ったカモ」

状態である。

 

こうして僕は、
個室のお店で延々2時間、
M社の話をされることに
なったのである。

 

 

■モメンタムのインパクト

 

Hさんは、A社のビジネスで
成功するのがいかに難しいかを
僕に色々な角度から説明してきた。

 

 

その中の一つに

「モメンタム」

という言葉があった。

 

モメンタムとは、
日本語で表現すると

「勢いがある」
「急成長している」
「弾みがついている」

というイメージだろうか。

 

 

つまり、ビジネスをするのであれば、
これから急成長するビジネスに
乗っかった方が、圧倒的に早く簡単に
ビジネスを伸ばすことができる。

 

 

そのような考え方である。

 

その考え方には、
僕も同意できた。

 

そしてH社長は話を続けた。

 

 

「A社のビジネスで最高タイトルを
 取っている人のほとんどは、

 A社が日本に上陸してから
 5年以内にビジネスを始めているんだよ」

 

 

それを聞いた時は驚いた。

 

僕がいた時は、A社に15組の
トップタイトル者がいた。

 

その15組中1組を除いて全員が、
A社が上陸して5年以内にビジネスを
スタートさせていると言うのだ。

 

 

本当なのか裏は取っていないので、
正確な数字かどうかは不明である。

 

しかし、当時いた15組の
トップタイトル者の多くは、

A社が日本に上陸してから
5年以内にビジネスをはじめたのは、
ほぼ当たっている話だろう。

 

 

どのビジネスにも伸び始める
タイミングがある。

 

そのタイミングを掴めるかで、
事業の発展スピードは
大きく違ってくる。

 

Hさんから話を聞いた時、
M社は日本に上陸して
まだ1年しか経っていなかった。

 

しかも、M社はすでに急成長を
始めており、これから売上が
急激に伸びていくことが予想された。

 

「これだけ大型の会社が上陸する
 チャンスは、しばらく訪れない」

 

「この流れに乗った方がいい」

 

「今が本当にチャンスだぞ」

 

「俺が全力で収入を取らせてやるから」

 

という話をされていった。

 

Hさんの話は、
A社のビジネスにめげていた僕には、
非常に魅力的に聞こえた。

 

確かに、Hさんの
言う通りかもしれない。

 

素直にそう思った。

 

A社のビジネスを
経験していただけあって、
Hさんの話には説得力があった。

 

 

A社のビジネスをこき下ろされ、
M社の魅力を伝えられる。

 

こうして僕は、完全に
タコ殴り状態でM社の話を
ぶち込まれることになった。

 

3対1の状態で延々2時間
M社のビジネスの話をされ、

僕のメンタルはボコボコに
されていったのである。

 

 

■オガワの気持ちがグラつく

 

お店も席の時間が終わり、
ようやくM社の話から
開放されることになった。

 

「ようやく終わった…」

 

メンタルをタコ殴りにされた僕に、
どっと疲れが押し寄せてきた。

 

「M社のビジネスに興味が出たら、
 いつでも連絡して」

 

Hさんはそう言って、
帰宅していった。

 

まるで嵐が去った後のようだ。

 

僕も母親と分かれて、
家路を急いだ。

 

 

秋の北海道は肌寒い。

 

しかも終電が終わり、
家まで徒歩で帰ることになった。

 

さらに、あいにくの雨で
ビショビショになって
寒さに震えながら、である。

 

その時の僕は、
言葉で言い表すのが難しいくらい
複雑な気持ちになっていた。

 

A社をこき下ろされた悔しさ。

 

M社から感じる可能性。

 

 

「くっそーー!

 

 言いたい放題言いやがって!

 

 むかつくーー!!」

 

 

騙し討ちをされて、
A社のビジネスを散々否定される。

 

でも「一理あるな」と
思っている自分がいる。

 

 

「くそっ!マジで何なんだよ!」

 

 

モヤモヤが消えない。

 

 

深夜の帰り道、僕は
言い表せない衝動を抱えながら
一人帰り道を歩くのであった。

 

 

・・・

 

・・・

 

第七話につづく

【第七話】実録!ネットワークビジネス体験記

 

 


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