【第四話】実録!ネットワークビジネス体験記

【前の話】第三話

【第三話】実録!ネットワークビジネス体験記

 

====前回までのあらすじ====

 

A社のビジネスを本格的にスタートしたオガワ。

 

Oさんから一通りの説明も受けて、
いよいよ人に伝えていく段階に
足を踏み入れたのだった。

 

 

====ここから第四話====

 

 

「それってねずみ講でしょ」

「友達無くすからやめた方がいいよ」

「あー、マルチね」

「そういう話ならもう会わない」

 

 

ネットワークビジネスを
実際にやったことがある方なら
理解できるとはずだ。

 

 

そして、失礼な発言だが
実際にやったことがない方には
理解できないことだと思う。

 

 

ネットワークビジネスの世界は
とても独特だ。

 

 

ネガティブな
イメージが強い業界ゆえに、
沢山の逆風に晒される。

 

 

そのため強い確信がなければ
ビジネスを続けることはできない。

 

 

この「確信」というのが、
僕にとって非常に厄介なものだった。

 

 

当然、最初は気づいていなかった。

 

 

しかし、ビジネス活動を
していく中で、否応にも
気づかされていく。

 

ネットワークビジネスにとって
メンタルがいかに重要であるかを
突きつけられていくのであった。

 

 

■早速アポイントを取りまくる

 

 

ビジネスをやると決めたのはいいが、
自分では全く説明ができない。

 

 

僕の役割は、アポイントを取って、
Oさんに繋げることだった。

 

 

いわゆる「ABC」というやつだ。

 

 

とにかく繋げること。
自分で余計な説明はしない。

 

 

それを意識した。

 

 

リストアップをしたら
200件くらいの方がいたので、

電話帳に載っている方に
片っぱしから連絡していった。

 

 

しかし当時の僕は、
給料未払い騒動や新しい仕事探しで
バタバタしている時期だった。

 

 

お金も無かったので、
早急に仕事を探す必要がある。

 

 

最低限の生活費と
A社の製品代、ビジネス活動費を
稼がなければどうしようもない。

 

 

仕事探しとA社のビジネス活動を
慌ただしく行っていった。

 

 

その時は、かなり必死だったのを
今でも覚えている。

 

 

A社のビジネス活動をしている間、
僕はアルバイトを転々としながら
何とか食い繋いでいたのだった。

 

 

■最初の一ヶ月半で40人とアポイント

 

 

「とにかく人と会わないと
 どうにもならない」

 

そう思いどんどんアポイントを
入れていった。

 

 

正直、電話は得意ではなかったので、
メールでアポ取りをしていった。

 

 

こういうビジネスでは、
大体アポイントは電話らしいが、
僕はそれを極力避けていた。

(アポイントの1割程度は電話もかけたが)

 

 

 

基本的には、お茶アポと言って、

「久しぶりにお茶でもしよう」

という誘い方をした。

 

 

いきなり電話やメールで
A社のビジネスを聴いてくれと
伝えるのは微妙過ぎると
判断したからである。

 

 

相手の様子をみながら、
伝えるか伝えないかの
判断もしたいと思った。

 

 

こうして僕は、
最初の1ヶ月半で約40件の
アポイントを取った。

 

 

アルバイトの合間をぬって
動いたにしては上出来だと思う。

 

 

ほぼ毎日アポイントを入れて、
人に会っていったのだった。

 

 

しかし、ここで最大の難関に
ぶつかることになった。

 

 

 

結局、この壁を
超えられなかったことが、

ビジネス活動をやめた
決め手になったと言ってもいい。

 

 

それほどまでに僕の中では
乗り越えるのが困難な壁だったのだ。

 

 

■A社のビジネスをやっていると言えない

 

 

A社のビジネス活動をしていて
痛感したことがある。

 

 

それは、

「A社のビジネスを、確信を持って
 伝えることができない」

ということだ。

 

 

これは完全にメンタル的な部分が
起因している問題である。

 

 

しかしこれは、
致命的な問題として
僕の前に立ち塞がった。

 

 

 

僕はネットワークビジネスは
メンタルのビジネスだと
思っている。

 

 

なぜなら、スキル的な部分は
上位者がサポートしてくれることで
ある程度補うことができる。

 

 

しかし、アポ取りや新規開拓は
自分でやらなければいけない。

 

当然である。

 

しかし、ビジネスに確信がないと
行動に結びつきにくくなるし、
伝える時も相手に響かない。

 

 

確信やワクワク感、楽しさなどを
心の底に持っていなければ、

人を巻き込んでいくことは
到底できないのである。

 

 

 

よく口コミを起こせる
インフルエンサーと呼ばれる人は、

その製品やサービスを心から
気に入っている。

 

 

そのため、周りの人を
巻き込むことができるのである。

 

「あなたがそんなに言うなら、
 私も使ってみたい」

 

このような感情が
自然と湧いてくるのだ。

 

 

しかもそういう時は、
相手に嫌な感情は与えない。

 

 

 

しかし、その時の僕は
その心理状態とは真逆の
ところにいたと言っていい。

 

 

A社の頭文字は「ア」なのだが、
このアの字を言うことができないのだ。

 

「ア●●●●って知ってる?」

「ア●●●●を始めたんだけど…」

 

と切り出すことができない。

 

 

致命的である。

 

 

なぜ、このようなメンタルに
なってしまうのか?

 

 

それは、

「拒絶されるのが怖い」からだ。

 

 

特にネットワークビジネス、
その中でもA社はネガティブな
イメージを持っている人が多い。

 

 

日本にあるネットワークビジネスの
会社の中で、最も有名だから
仕方がないのだが。

 

 

A社のビジネスに確信があって、
拒絶されても屁とも思わない
メンタルがあれば問題はない。

 

 

相手が何と言おうと、
A社のビジネスは相手のために
なるから、絶対に伝え続ける。

 

 

ここまでの確信があれば、
メンタルも折れることは
ないだろう。

 

 

しかし先ほども伝えたように、

僕の確信はちょっとした風でも
吹いたら飛んでしまうような

ペラッペラなものしか
持ち合わせていない。

 

 

「断られたらどうしよう…」

「嫌われたらどうしよう…」

「拒絶されたらどうしよう…」

 

 

そう思うと、A社の
名前を出すだけでも
心拍数が跳ね上がった。

 

 

鼓動が高鳴り、
心臓がドキドキする。

 

 

無意識にメンタルで
ブレーキが掛かっている感じだ。

 

 

「えー」や「あのー」といった
不自然な言葉も増えてくる。

 

 

相手から見ても、
明らかにおかしな状況だろう。

 

 

「ア」の言葉が出てこない。

 

恐いのだ。

 

そう、自分はビビっている。

 

 

しかし、その恐怖心を
無理やり奮い立たせて僕は
A社のビジネスを伝えていった。

 

 

「A社のビジネスを詳しく聴いたことある?」

 

 

そう聴くと、ほとんどの人は

「詳しく聴いたことはない」

と答える。

 

 

そういう人にだけ、

「一度話を聴いて欲しい」

と伝えて、Oさんに繋いでいった。

 

 

うまく伝えようとか
そんなのは全然考えていなかった。

 

完全に勢いだけである。

 

当時の僕は25歳になった
ばかりだった。

 

ビジネスを伝える人も
どうしても20代が多くなる。

 

 

僕が20代の友人、知人に
ビジネスを伝えた感触として
このようなことが分かった。

 

 

ネガティブなイメージの人:50%

よく分からない、初めて聞いた:45%

話くらいなら聴いてみたい:5%

 

 

あくまで僕のザックリイメージだが、
このようなリアクションだったと思う。

 

 

ネガティブなイメージの人に
言われたことといえば、

 

「それってねずみ講でしょ」

「親がやっててやめた」

「他の友達に誘われた」

「友達無くすからやめた方がいいよ」

「昔やっててやめた」

「成功するわけない」

「あー、マルチね」

 

こんな感じだろうか。

 

 

20代だとネットワークビジネスを
聞いたことがないという人も
実は結構いる。

 

 

「なにそれ?」

「初めて聞いた」

 

しかしこういう返答をされると
地味に説明に困ってしまう。

 

 

詳しい話を聴いてほしいから
Oさんに会ってほしいと伝えると、

 

「えっ、今話してよ」

「他の人からは話聞きたくない」

「また時間を取るとか面倒くさい」

 

こんな返答をされてしまう。

 

 

今思うと、自分が十分な
興味づけをできていなかったから
このような返答をされてしまうのだが…

 

 

当時の僕には興味づけなんていう
テクニックは持ち合わせていなかった。

 

 

■ほとんどの人はよく知らずに批判する

 

 

最初の1ヶ月半で約40人に会って
A社のビジネスを伝えてきて、
色々なことに気がついた。

 

 

その代表例が、

「人ってよく分かっていないのに批判する」

である。

 

これには本当に驚いた。

 

人は自分の持っているイメージで
良い悪いの判断をしている。

 

 

冷静に考えると、
A社のビジネスをきちんと
聴く前の自分もそうだった。

 

 

周りの人が、

「怪しい」

「悪いこと」

と言ってるから何となく
悪いイメージを持っていて、

そのイメージで全てを
決めつけてしまっていた。

 

 

全然余裕で自分にも
当てはまってる。

 

 

それから僕は、
できる限り先入観を持たずに
情報を取るように心がけている。

 

まぁ、余談だったが。

 

実際に、ネガティブなイメージを
持っている人に、A社のビジネスを
詳しく説明できるか聞いたことがある。

 

 

すると、ほとんどの人は、

「いや、できないけど…」

と言葉をにごしていた。

 

 

詳しく理解していないのに、
イメージで批判をする。

 

人間、そんなものなのだ。
(僕も含めて)

 

 

印象に残っているのは、

「合法的なねずみ講でしょ」

と言われたことである。

 

 

合法なのにねずみ講って!笑

 

矛盾を孕んでいるこの単語は、
7年以上前なのによく覚えている。

 

 

■初月の登録が5人

 

 

アポイントを取って
A社のビジネスを伝えるのは、
僕にとって修行のような
ものであった。

 

メンタルをすり減らす日々。

 

動き回った結果、
最初の一ヶ月で5人が
メンバー登録してくれた。

 

 

最初の一ヶ月は、おそらく
30人くらいに伝えていたので、

登録してくれたのは、
15%くらいの割合だった。

 

 

一生懸命伝えたのだけれど、

「こんなものなのか」

と残念に思った記憶がある。

 

 

登録してくれる人は
ポツポツ出てきたが、
全然収益には結びつかなかった。

 

 

最初の数ヶ月は、
数百円くらいの収益だった。

 

 

A社の製品を毎月2万円ほど
購入していたので、
実際は毎月赤字であった。

 

本当に全然稼げていなかったのだ。

 

 

■疎遠になる友達も出てくる

 

はっきり言って、

営業経験もなくいきなり
ネットワークビジネスに
取り組んだとしたら、

かなりの確率で人に
伝えるのは失敗するだろう。

 

 

ネットワークビジネスの
業界自体イメージが悪い。

 

さらにA社の名前は、
30代以上の方なら
ほとんどの人が知っている。

 

 

僕が伝えていたのは
20代がメインだったが、

それでもネガティブなイメージを
持っている人は多かった。

 

 

おそらく半分以上の人が
ネガティブなイメージを
持っている。

 

そのためうまく相手に
伝わらずに、苦戦を
強いられることになった。

 

そもそも僕の伝え方が
ヘタクソ過ぎたのも
原因の一つなのだが。

 

 

何でも最初から
うまくいくとは限らない。

 

 

すぐに上達する人もいれば
なかなか上達しない人もいる。

 

 

しかし、当時の僕は

「何で分かってくれないんだ」

と憤りを感じていた。

 

自分のメンタル、知識、スキル、
経験が伴っていないため、
思うように伝わらない。

 

 

そのため、伝える時に
ヒートアップしてしまい、

強引な伝え方で不快に
させてしまった方もいる。

 

 

振り返っても
本当に申し訳ないことを
したと思っている。

 

 

ネットワークビジネスを
やっていて、こういう方は
多いのではないだろうか。

 

ビジネスモデルの性質上、
しつこい勧誘行為にも
なりがちだ。

 

 

ネットワークビジネスが
悪いのではなく、伝える人が
相手を不快にさせてしまうため
業界全体の印象が悪くなる。

 

 

そして、伝える相手は
自分の友人や知人である。

 

 

特に仲の良い友達から
真っ向否定されるのは、

メンタル的になかなか
ツライものがある。

 

 

よくネットワークビジネスの
勧誘の場面で、

「リスクのないビジネスだから」

と言う人もいるが、
僕は違うと思う。

 

 

リスクはある。

 

 

特に一番大きなリスクだと
感じたものは、

「人間関係の破綻リスク」

である。

 

 

もしこのブログを
読んでいる方の中に、

ネットワークビジネスを
やろうと思っている方がいるなら、

そのリスクは念頭に置いた方が
良いだろう。

 

 

最初から上手に、
伝えることができる人なら
大丈夫かもしれないが、

そういう人の方が
少ないはずなのだから。

 

 

■彼女にもフラれる

 

これは全然関係ない話だが、
僕がA社のビジネスに
のめり込んでしまったために、

当時付き合っていた彼女に
フラれてしまった。

 

相当ショックな出来事だった。

 

「もう一緒に居れない」

 

そう言われて、
半個室の居酒屋で
思わず泣いてしまった。

 

ビジネスに盲目的になり過ぎると、
今いる大切な人が離れていくリスクも
あると痛感した出来事だった。

 

あの時は本当に辛かった。

 

 

■A社での最高月収1万円

 

ここまでの話を聴いて、

「結局オガワは、
 A社のビジネスでいくら稼いだんだ?」

と気になる人もいると思う。

 

 

このブログを読んでくださっている
あなたには、包み隠さずお伝えしよう。

 

僕が1年数ヶ月、A社のビジネスを
やって頂いた最高月収は…

 

 

「1万円」

である。

 

100万円じゃない。

 

10万円でもない。

 

最高月収1万円である。

 

 

今振り返ってもびっくりだ。

 

A社のビジネスで結果を
出している人が見たら、
鼻で笑われる金額だろう。

 

 

しかも1万円の最高月収を取った月、
自己消費で製品を購入したのは、

「26万円分」であった。

 

 

26万円-1万円 = 25万円の赤字

 

もはやビジネスとは言えないほど、
収支バランスがおかしくなっている。

 

A社には無水鍋や
フードプロセッサーもあったので、
それら一式をローンで購入した。

 

 

それらをトータルすると
26万円ほどの金額になっていた。

 

 

負け惜しみに
聞こえるかもしれないが、
今も有効活用している。

 

 

だから後悔はしていない。

 

本当に後悔していない。

 

本当である。

 

 

■「A社のビジネスで借金を抱える」の真相とは

 

 

よく巷で言われるのは、

「A社のビジネスで借金を抱えた」

ということだ。

 

これは本当なのだろうか。

 

 

ここでは僕個人の見解を
書いていきたい。

 

 

A社のビジネスで借金をする、
ローンを組んでしまう。

 

 

それは上位者(リーダー)の
スタンスによって異なる。

 

 

※リーダーとは

 

A社のビジネスで
一定水準以上の成果を出して、
タイトルを持っている方。

 

A社のビジネスには成果ごとに
「タイトル」というのがあり、
そのタイトルによって影響力が
変わってくるのだ。

 

・・・・・・・・

 

より高いタイトルを取るには、
自分発信の流通から売上を
上げていく必要がある。

 

売上を強引に作るために、
高額の耐久消費財を流通させる
モラルのないリーダーも
実際にいる。

 

そういうリーダーの指導を
受けていると、無理をして
大型製品を買い込んでいく
ことになる。

 

 

しかし、
A社でビジネスをしている方との
人間関係に縛られてしまい、

人によっては次々とローンを組んで
製品を購入してしまうのだ。

 

 

それが積み重なると、
ビジネスメンバーは
どんどん疲弊していく。

 

 

今は、昔よりもローンが
通りにくくなっているので、
昔ほどマナーの悪い方は
少なくなっているようだが。

 

 

それでも、インターネット上に
A社の製品が格安で流通している
ところを見ると、まだそのように
やっている方はいるのだろう。

 

 

リーダーの立場からすると、

「早くタイトルを上げたい」

という強い欲求がある。

 

 

そしてミーティングなどで

「今会計は●●までやります」

と宣言していると、なおさら
後に引けない気持ちになる。

 

 

そして一度タイトルを達成すると、

次は「タイトルを落とせない」

というプレッシャーに晒される。

 

 

だから、グループのメンバーに
無理な買い込みをさせてしまう
リーダーが出てくるのである。

 

 

人間の業(ごう)が反映されやすい
ビジネスモデルだと感じた。

 

しかし、これも人によるので、
「そういう人もいる」くらいに
捉えて頂けると良いと思う。

 

実際に僕は、
ネットワークビジネスを
やっているリーダーさんで
良い方にも沢山会ってきている。

 

マナーの悪い方もいるが、
そういう方ばかりではないことも
どうかご理解頂きたい。

 

 

■1年続けて11人の紹介を出す

 

結局A社のビジネスでは、
1年数ヶ月続けて11人の
紹介者を出した。

 

少ないと思われるかもしれないが、
かなり大変な思いをして
頑張った結果である。

 

人によってはそこから
口コミで流通を伸ばしていき、
ビジネスを拡大できるのだろう。

 

 

しかし僕の場合、

11人のメンバーから誰一人として
その先に流通が広がらなかった。

 

 

誰一人である。

 

そうなるとネットワークではなく、
単純な営業活動と変わらない。

 

 

一人でバタバタと
空回りしているだけであった。

 

そして紹介したメンバーからも
全然流通が起こらない。

 

こうして僕のA社での
ビジネス活動では、

最高月収1万円で
幕を閉じていくのであった。

 

 

■更新で半分が退会

 

 

ここである。

 

僕の心が「ボキッ」と折れたのは。

 

A社には一年に一回、
メンバーの更新というものがある。

 

 

メンバーの方は年間更新費で
3,500円(僕がいた当時)を払い、

メンバーを継続するか退会するかを
選択することになる。

 

 

その更新の時に、
なんとメンバーの半分が
退会したのである。

 

 

あるミーティングで、
G君が神妙な面持ちで
僕に声をかけてきた。

 

 

「コウジさん、ちょっといいですか?」

 

何だろうと思ってついていくと、
G君は何通かの封筒を持っていた。

 

 

バサッ

 

「コウジさん、これ」

 

「ん?なにこれ?」

 

「コウジさんのグループで
 更新の手続きをしていない人達です」

 

「えっ、こんなにいるの?」

 

「そうですよ。

 こんなの他の人達の前で
 見せられないですよ」

 

 

G君はかなりのお怒りモードで
僕にその事実を伝えてきた。

 

 

いや、そんなキレられても…

 

 

あたり前の話だが、
こっちだって退会者を出したくて
ビジネスをしているわけではない。

 

 

そういうやり取りもあって、
僕のメンタルはめげてしまった。

 

「ボキッ」と心が折れる音が
聴こえるようであった。

 

 

一体稼げるようになるまで
何年掛かるんだろう。

 

 

 

僕はこれまでの一年間の労力を
振り返って考えてみた。

 

自分で言うのも何だが、
相当な時間と労力を割いて
A社のビジネスを頑張ってきた。

 

 

これだけの動きを
一体どれだけの人が
続けられるのだろう。

 

 

僕が続けるだけではなく、
僕が紹介した方の中から
同じように動く方を
育成していかなければいけない。

 

 

そう考えると、
成功できる気がしなくなった。

 

 

途中から、そう思うように
なったのである。

 

 

■オガワの疑念

 

こうして、僕の中では
A社のビジネスに関して
様々な疑念が出てきた。

 

 

そこで一つの仮説を立てた。

 

「A社のビジネスは、
 もう古いのではないか?」

 

 

僕が学生時代にビジネスを
教えてくれたY師匠は、

「ビジネスはタイミングが重要だ」

と、よく言っていた。

 

 

 

例えば、今の日本でエアコンを
開発して売ろうと思っても、

ほぼ間違いなく大手には
勝てないだろう。

 

 

起業家は、これからの時流、
マーケットの動向を読み、

適切な商品やサービスを
市場に投下することが求められる。

 

 

そういった観点で考えると、
A社のビジネスモデルを
大きく伸ばすのは難しいと思った。

 

※後になってこの考えを
 覆す人が現れる
のだが、
 当時の僕はそう考えていた。

 

 

そんなタイミングである。

 

僕の元にアメリカから
上陸したばかりの「新興勢力M社」の
話がやってきたのは。

 

 

他のビジネスなど
一切選択肢に入れていなかった僕は、
恐ろしいほど感情を揺さぶられた。

 

 

 

確か2010年の秋頃で、
肌寒くなってきた時期だ。

 

 

M社の話を聞いた帰り道、
冷たい雨が降りそそいでいた。

 

 

真夜中で終電もなくなり、
傘も差さず雨に打たれながら
僕は一人で帰り道を歩いていた。

 

 

こうして僕は、

また大きな変化の波に
呑み込まれていくことに
なるのである。

 

 

・・・

 

・・・

 

第五話につづく

【第五話】実録!ネットワークビジネス体験記

 

 


人工知能に奪われない仕事とは?

これから生き残っていくビジネスに共通する最重要ポイントを徹底解説!

なぜ「好きなことで稼ぐこと」が生き残り戦略として正しいと言い切れるのか?


コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。 * が付いている欄は必須項目です